2015年1月11日日曜日

ブレーキフルード

今回はブレーキのメンテナンスです。

油圧ブレーキには力を伝えるための液体(ブレーキフルード)が必要ですが、このブレーキフルードは使用の過程で水分を吸収して性能が低下していきます。

劣化が原因の症状としては
・タッチの悪化。ブレーキをかけた時の感触が悪く、力加減が難しくなります。
・沸点の低下。ブレーキの熱によって液が沸騰しやすくなり、ブレーキが効かなくなる場合があります。
・部品の消耗。劣化したブレーキフルードを使用し続けると、ブレーキ内部へのパーツの消耗を早めます。最悪液漏れを起こします。

劣化しているかは色を見るとすぐわかります。私だけだと思いますが、色を醤油に例えています。
今回のはまだ「薄口」ですが、「濃口」や「たまり」になってくると危険です。

3年無交換。茶色くなって劣化しています。
ちなみにこちらは新品に交換後。色の違いが歴然です。
最近のコンビブレーキは左レバー用にタンクがもう一つあります。



こちらももちろん交換。
塗装を傷めるのでボディなどに付着しないよう、取扱いに注意です。
交換はタンク内だけでなく、ブレーキシステム内も抜きかえます。

ブレーキキャリパー側から吸い出します。

左レバーの系統もあるので2度行います。
これでブレーキフルード交換は完了です。

ついでにレバーも分解して清掃・グリスアップします。もちろん左も。

ブレーキフルード交換とレバーのグリスアップでブレーキのコントロール性が改善してより安全にブレーキをかけられます。

ブレーキフルード交換は1年ごとを推奨しています。また、劣化が進む前に交換することでブレーキの油圧システムの寿命を伸ばすことにもつながります。

当店では12か月点検での交換をおすすめしています。ブレーキフルード交換工賃がセットになっており、大変お得ですので是非ご利用ください。
もちろん単品作業も受け付けております。ブレーキの点検・整備をして安全なバイクに乗りましょう!

B!新宿店 岡本