油圧ブレーキには力を伝えるための液体(ブレーキフルード)が必要ですが、このブレーキフルードは使用の過程で水分を吸収して性能が低下していきます。
劣化が原因の症状としては
・タッチの悪化。ブレーキをかけた時の感触が悪く、力加減が難しくなります。
・沸点の低下。ブレーキの熱によって液が沸騰しやすくなり、ブレーキが効かなくなる場合があります。
・部品の消耗。劣化したブレーキフルードを使用し続けると、ブレーキ内部へのパーツの消耗を早めます。最悪液漏れを起こします。
劣化しているかは色を見るとすぐわかります。私だけだと思いますが、色を醤油に例えています。
今回のはまだ「薄口」ですが、「濃口」や「たまり」になってくると危険です。
3年無交換。茶色くなって劣化しています。 |
ちなみにこちらは新品に交換後。色の違いが歴然です。 |
最近のコンビブレーキは左レバー用にタンクがもう一つあります。 |
こちらももちろん交換。 |
交換はタンク内だけでなく、ブレーキシステム内も抜きかえます。
ブレーキキャリパー側から吸い出します。 |
左レバーの系統もあるので2度行います。 |
ついでにレバーも分解して清掃・グリスアップします。もちろん左も。 |
ブレーキフルード交換とレバーのグリスアップでブレーキのコントロール性が改善してより安全にブレーキをかけられます。
ブレーキフルード交換は1年ごとを推奨しています。また、劣化が進む前に交換することでブレーキの油圧システムの寿命を伸ばすことにもつながります。
当店では12か月点検での交換をおすすめしています。ブレーキフルード交換工賃がセットになっており、大変お得ですので是非ご利用ください。
もちろん単品作業も受け付けております。ブレーキの点検・整備をして安全なバイクに乗りましょう!
B!新宿店 岡本